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2023/11/07
ペットに漢方薬を使ってみたい方必見!動物病院で漢方薬の取り扱いを始めました<院長>
こんにちは、おおい動物病院、院長の大威です。
当院ではこのたび、東洋医学の治療法として漢方薬の取り扱いを開始しました。
もちろん皆様ご存じの「漢方薬」、ペットにも効果があるの?と思われる方も多いと思いますが、実際にペットにも漢方薬はよく効きます。
現代の医療(獣医療)の中心は西洋医学であることは間違いありません。しかしそれは東洋医学を否定することではありません。病気に対して西洋医学だけでなく、東洋医学的アプローチを併用することでペットの症状を楽にしてあげることが可能になるかもしれません。
また来年以降にはなりますが、ペット用の鍼灸治療も計画中です。
西洋医学だけではなく東洋医学的ケアをぜひお試しください。
もくじ
1. ペット漢方の前に・・・西洋医学と東洋医学の違い
2. ペット漢方の前に・・・ヒト医療における漢方薬
3. ペットに対する漢方薬の使いどころ
4. ペットに対する漢方薬のメリット・デメリット
1. ペット漢方の前に・・・西洋医学と東洋医学の違い
西洋医学と東洋医学は病気を治すという目的は同じですが、治し方に対する考え方が異なります。
西洋医学は基本的に症状に対して局所的に対応していきます。対症療法とも言いますね。風邪をひいたときに高熱が苦しければ解熱剤、咳が出れば鎮咳薬、細菌やウイルスに対して抗生剤や抗ウイルス剤が処方されるといった具合です。病気を部分的に見ることで本来体がするべき働きを薬が代わりに行います。
一方、東洋医学は体本来のもつ働きを高めるように作用して、体自身の力で正常な状態に戻そうとするものです。局所的に現れた症状だけでなく病気の体全体を見て、心身全体の「ひずみ」を治していくものです。
2. ペット漢方の前に・・・ヒト医療における漢方薬
漢方薬には4000年以上の歴史があります。いわゆる中国4000年の歴史というやつですね。もっとも有名なものは葛根湯でしょうか。
そんな歴史の長い漢方薬ですが、ヒトの臨床では保険診療が適応されています(148種類、塗り薬が1種類)。保険が認められて40年以上が経過し医学部では漢方教育が必須になり、8割以上の医師が漢方薬の処方経験があるとされています。
ただし、ペットに対する漢方薬の処方はまだまだ一般的とは言えず、獣医療の教育機関の多くは漢方教育も行っていません。ただし、ヒト医療同様、ペット保険でも保険対象になっている漢方薬はいくつもあります。
3. ペットに対する漢方薬の使いどころ
漢方薬の使いどころとしては大きく2つ挙げられます。1つは未病に対するアプローチです。未病とは健康状態と病気状態の間のグレーゾーンのことです。
体調を整えて体を丈夫にするイメージですね。サプリと同じような使い方になってきます。
もう1つは当然病気に対する治療的アプローチです。漢方薬の適応範囲は広く消化器疾患、運動器疾患、皮膚疾患をはじめ、ほとんど全ての一般的な病気に対して応用可能です。病気の治療は西洋医学が中心になりますが、補完的なアプローチとして漢方薬も有用です。
4. ペットに対する漢方薬のメリット・デメリット
漢方薬の最大のメリットは通常の薬と比べて副作用がほとんどないことです。体質を改善し自己治癒力を高めるので、原因のわからない病気やなんとなく調子が悪そうといった状態(未病)の予防、改善にも効果的です。また基本的にどんな薬やサプリ、フード等とも併用可能です。さらに一部の保険会社を除き保険適応になる漢方薬も多いので、ペット保険に加入している場合は金銭的な負担も軽減されます。
一方デメリットとしては即効性に劣る点です。体質改善を目的にするため、効果が出るのにタイムラグが生じます。なので慢性疾患をはじめ、加齢による症状、一生付き合っていく病気などの治療に使うことが多いです。そして最大のデメリットは何といっても飲ませにくいことです。漢方薬は苦いものが多くペットに飲ませる際には工夫が必要です。ただ工夫次第で投薬可能になる場合が多いので、不安な場合はご相談ください。
漢方薬にご興味ある方は診察時にお申し付けください。
最近注目されているCBD入りのサプリメントを、まずは自宅の猫(天むす)に試しています。
耳に塗るクリームタイプですが、なかなか調子がいいです!