お知らせ

2021/12/26

先天性の心臓の病気、動脈管開存症(PDA)の手術を行いました<院長>

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先日TeamBOWWOWから3頭目となる保護犬を引き取りました。

TeamBOWWOWは機能障害を持った犬や猫を保護し、治療を行った後、新しい家族に送り届ける活動を行っている団体です。

 

 

聴診で心臓に雑音があるという生後約2か月のプードルの子犬です

当院での各種検査により動脈管開存症と診断しました。

 


2か月の子犬とは思えないほど大人しいです。

 

 

 

犬の先天性心奇形の中でも最も遭遇する機会の多い動脈管開存症、通称PDA

 

詳しい解説は省きますが、簡潔に言えば

生後間もなく閉鎖するはずの動脈管が閉鎖しないため循環不全が起こる先天性心疾患」です。

 

 

治療は原則的に外科治療です。

他の多くの心臓病(先天性・後天性ともに)と異なり、1度の手術で劇的に症状が改善し健常動物と同じ生活が可能になります。

 

10週齢で体重約700gと未成熟な症例ですが、

なるべく早期に外科手術をする方が予後が良いので、早速手術しました。

 

 

術後は経過も順調で、食欲がかなり増しました。

そして何より、とにかく元気いっぱい走り回るようになりました。

 

元気になってよかったね。

 

※2022.3追記

こちらのトイ・プードルちゃん、「からあげ」と名付けられ、大威家にお迎えすることになりました!

毎日オグトと一緒に元気にドッグランを走り回っています。

こちらのコラムでも紹介しています!

おおい動物病院に新たな仲間が加わりました!

2021/12/24

お家での爪切り【トレーニングを続け協力してくれる犬こむぎ編】<原>

こんにちは、トリマーの原です。

我が家には犬と猫がいるので、順番にそれぞれの爪切り方法について紹介しています。

今回は中型犬のこむぎの爪切りを紹介します!

 

まず、こむぎが家に来てから、ご飯の前や、落ち着いてる時などに体の色々なところを触る練習や、

おてやおかわりも”手を触る”ということの練習としてやるようにしていました!

 

幼い頃はまだ爪切りの本格的な練習はしていませんでしたが、爪切りを見せてご褒美をあげるなどして爪切りに慣れていってもらいました!

その頃の爪切りは、コングに大好きなチュールを入れ、舐めてる間に切っていました!

初めから、爪切りに対して嫌な気持ちを持っている子は少ないので、少しでも嫌な思いをしないように練習していました!

色々勉強していくうちに、これだ!というトレーニングに出会いその方法を続けています!

そのトレーニング方法がハズバンダリートレーニングです!

 

ご褒美をふんだんに使いながら自主的して欲しい行動をとれるようにするためのトレーニングです😁

嫌であれば、ワンちゃんと決めた合図でやめます!無理に続けないです!

こむぎであればマットの上に乗っている間はいいよの合図でマットからでたらやめます!

 

【爪切りが苦手なおはぎ編】でお話ししたスモールステップで練習していきました!

お家でワンちゃんの爪を切る時にはじめから切ろうとはせずに、まずは爪切りを見せたりすることから少しずつレベルアップしていくと良いと思います💪

また、持ち方もその子に合わせた持ち方を見つけてあげるとスムーズにできるかなと思います!

こむぎの様子
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こむぎにはこのやり方ですが、まだまだ色々な持ち方があるので、その子にあったやり方を見つけてあげられるといいですね。

爪切りについても分からないことがあれば、お気軽にお声掛けくださいね!

 

練習する際は無理せず、黒爪の場合はより切りすぎないように注意してあげましょう!

 

次は抱っこで爪切りをするぎんなん編です!

2021/12/19

犬猫がひもを食べてしまった!「ひも状異物の誤食」を獣医師が徹底解説します!<院長>

犬や猫の飼育時に注意したいのが誤飲、誤食です。

動物病院には毎月のように「ちょっと目を離した隙に○○を食べちゃった」と来院するペットがいます。 

 

中毒を起こすようなものであったり、腸の閉塞を起こすようなものなど、

飲み込んだモノによっては命に関わることもあります。

今回はそんな「ひも状異物の誤食」について、詳しく解説していきます。

 

目次

1.犬や猫の「ひも状異物の誤食」について

2.もし犬や猫がひも状異物を誤食してしまったときはどうすればいい?

3.犬や猫がひも状異物を誤食した場合、病院ではなにをするの?

4.犬や猫にひも状異物の誤食をさせないための対策

 

1.犬や猫の「ひも状異物の誤食」について

そもそも「ひも状異物」とはなんでしょうか。

我々獣医師はよく「ひも状異物」という言葉を使いますが、普通はなかなか聞かない言葉ですよね。

その名の通り、食べ物ではない、食べてはいけない、ひものような形の物を犬や猫が誤って食べてしまったときに獣医師はこういった表現をします。

ではなぜ、わざわざ「ひも状」の異物だけ区別して表現するのでしょうか。

それは、ひも状異物が、誤食してしまうととても危険だから、あえて区別して表現しているんです。 

 

ひも状異物は、いろんな異物のなかでも、とくに腸閉塞を起こしやすく、また重症化しやすいのが特徴です。

ひも状異物により腸閉塞を起こすと、ひもに腸が引きつられ蛇腹状に腸が折りたたまれていきます。

 

そうなるとかなり広範囲に腸が壊死していきます。

 

猫の場合、猫じゃらしなどの細長いおもちゃを遊んでいるうちに誤食してしまうケースが多いです。

壊れたおもちゃが喉の奥にひっかかることもあります。

すると、先端は胃から腸へとどんどん進んでいくのに、根元は喉にひっかかり続け、どんどん腸が引っ張られてしまうことがあります。

そうして蛇腹状に腸がたたまれてしまうんですね。

 

猫の場合は、おもちゃを「狩りの対象」だと思って遊んでいます。

猫は、犬に比べてペットになってから日が浅いため、まだまだ狩猟本能がかなり残っています。

狩りをして得た獲物は食べますよね。

もしかしたら、猫にとって、ある意味おもちゃを食べるのは正常な反応と言えるのかもしれません。(もちろん食べさせてはいけませんが)

「ひも状異物の誤食」で来院するのも、猫が圧倒的に多いです。

 

あとは犬が飼い主の靴で遊んでいるうちに靴紐を食べてしまう、といったこともあります。

 

 

2.もし犬や猫がひも状異物を誤食してしまったときはどうすればいい?

 

食べてしまった!ということがわかったらすぐに病院に連れていきましょう。

以下はひも状異物に限らず、異物全般に言えることですが、 

大きさやモノによってはウンチと一緒に出てくるのを待つこともありますが、

場合によっては吐き出させる処置(催吐処置といいます)をしたり、

開腹手術になることもあります。

 

吐き出させる処置をする場合は、誤食してから時間が経っていないことが重要です。

胃の中の食べ物は、通常4時間ほどで腸に流れていってしまいます。

まだ胃の中に異物があれば、吐かせることができる場合があります。

 

食べてしまった確信がなくても、おもちゃの部品がない、など心配な場合は病院を受診してもよいでしょう。

また、元気だけれど水を飲んでも吐く、という場合はすぐに病院にいきましょう。

 

 

3.犬や猫がひも状異物を誤食した場合、病院ではなにをするの? 

 

先日も、「ひもを食べてしまった」というわんちゃんが来院されました。

相談の上で催吐処置を行い、幸いにもうまく吐き出せたので心配ないと思います。

 

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※スプーンは大きさの比較のために置いています。

 

しかし飲み込んでからの経過時間や形状によっては、吐かせることができないこともあります。

特にひも状異物が腸にまで流れてどこかで引っかかっているような場合、無理に吐かせるのは危険です。

また、折れた鳥の骨などのように先端が尖った物や、農薬などを誤飲した場合、下手に吐かせてしまうと食道を傷つける恐れがあるので、催吐処置ができない場合もあります。

食道内で異物が引っかかってしまった場合、最悪「開胸手術」が必要になることがあります。

胸には心臓があり、お腹をあける開腹手術に比べて、開胸手術は難易度が高く、できる病院も限られます。

勝手な判断で吐かせるのはやめて、病院を受診しましょう。

 

通常、動物病院に異物誤食が疑われる犬猫が来院した場合、レントゲンやエコーによる画像検査を行います。

(吐き出せるものを直前に食べたのがわかっている場合は、画像検査をせずにすぐ催吐処置を行います)

異物が確認できた場合は、内視鏡のある病院に行くか、お腹をあけて直接異物を取り出す開腹手術を行うか選んでいただきます。

 

ただし、画像検査でも、異物があるかはっきりしない場合は、下記のような選択肢があります。

① 吐き気止めを注射して様子を見る。

② 半日程度入院してバリウム検査を行う。

③ 試験開腹手術を行う。

 

①は犬や猫に負担はかかりませんが、結果が分かるまでに時間がかかります。

③にいくに連れて侵襲度合いは上がりますが、試験開腹を行えば、異物があるかどうかの診断と、異物の除去という治療を同時に行うことが可能です。

ただし、手術後は入院が必要です。

 

ひも状異物を飲み込み、腸が綴れてしまった場合は、通常開腹手術になります。

腸が壊死していた場合には、その部分を切除し、残った腸を繋げる処置が必要になります。

壊死した部分が多いほど、手術の難易度や危険度は上がります。

 

 

4.犬や猫にひも状異物の誤食をさせないための対策

 

異物の誤食は、犬や猫にとっても負担をかけてしまうことをご理解いただけたでしょうか。

「異物誤食」は「不治の病」とも言われています。

通常異物誤食は1歳未満の犬猫で多く、その後は年と共に減少傾向が認められますが、まれにずっと食べ続ける子もいるので、注意が必要です。

また、食べてしまったかも!と思ったときは、早めに病院を受診することがいかに大事かも伝わったかと思います。

 

ペットの誤食は、部屋に食べそうなものは置かない、などの環境改善がとても大切です。 

家庭内で気をつけたいポイントは以下の通りです。

・おもちゃを夜間など出しっぱなしにしない(特に猫じゃらし)

・おもちゃは定期的にチェックし、壊れていたら捨てる

・おもちゃ以外にも、誤食しそうなものは犬や猫が届かない場所にしまう

 

我が家のアイドル猫、がんもちゃんはビニールをなめるのが大好きです。

ビニール袋をなめる分にはまだ良いのですが、年中の長女が保育園で作ってくるビニールひもの工作をかじるのも大好きなんです。

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以前口に引っかかっていて、取ろうとしたら喉の奥のかなり深いところまで飲み込んでいたことがあり、ひやっとしたことがありました。

猫じゃらしとして遊びのには最適ですが、夜間は棚の中など、猫の手が届かないところに必ず片付けるようにしています。

 

犬の場合、もし食べてはいけないものをくわえてしまったときのために「ちょうだい」などのコマンドを覚えさせるなど、しつけにより予防が可能です。

散歩中に道端のものを食べてしまう!という場合も、「アテンション」といって、名前を呼んだらこちらに注意を向ける練習をしておくのが有効です。

当院では、犬のマンツーマンのマナーレッスンも行っています。

そういったコマンドを覚えてもらうレッスンも可能ですので、興味のある方はこちらのページからお問い合わせください。

 

 

もしも異物を食べてしまった場合、早めにご来院いただければ吐かせられることもあります。

下記診察案内ページをご覧の上、ご来院くださいね。

診療案内・ご予約はこちらからお願いします!

 

 

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2021/12/10

みんな大好き!がんもちゃん<増田>

こんにちは、動物看護師の増田です⭐️

今日は受付からの風景を少しお見せします!


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当院のアイドル猫、がんもちゃんです🥰

何度か院内で見かけたことのある方も多いのではないでしょうか?

 

受付や入り口付近、トイレの手洗い場など日々色々な所でくつろいでいます。

受付では体をびよーんと伸ばして寝ていることもある為、私は隅っこに追いやられて仕事をしている時もあります😂

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見かけた時は是非優しく撫でてあげてくださいね!

 

そして、当院は院内の内側の扉だけ手動になっておりますので、

そこが開いているとがんもちゃんは外へ出かけていこうとしてしまいます。

ご来院の際は扉を最後までしっかりと閉めて頂きますようご協力をお願いします🙇‍♀️

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