お知らせ

2022/01/29

猫の便秘・巨大結腸症について<院長>

巨大結腸症という病気を聞いたことがありますか?

 

これは猫の便秘の原因として最も多いものです。

 

大腸の一部である結腸が弛緩して糞便が貯留、便秘になってしまう病気です。

さらに糞便が貯留することで、結腸の弛緩が進行していくという悪循環に陥ります。

つまり慢性かつ進行性の病気であるといえます。

 

 

「ふーん、猫も便秘になるんだ。大変だなー。」くらいに考えている方も多いと思われますが、猫の便秘は放置していると命に関わることもある重大な病気です。

 

 

そもそも日本人は「便秘=病気」という認識が甘いといわれています。

人医療では国際的には30年以上前に便秘が病気として定義されているにもかかわらず、日本では20年以上遅れて2017年にやっと初めて便秘のガイドラインが作成されました。

ガイドラインが作成されて5年経ちますが、それでも自分が便秘だと思っていても病院を受診したことがある方はまだまだ少ないと思います。

 

 

 

話がそれましたが、便秘は病気なので治療の必要があります。

内科治療として様々な支持療法に加え、下剤の投与や浣腸をしたりします。

 

写真 重度の便秘と浣腸後のレントゲン写真

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また猫の巨大結腸症は外科手術もかなり有効な手段になります。

 

 

もし愛猫の便秘が気になるようでしたらぜひ1度動物病院を受診してください。

またご自身の便秘もお悩みでしたら消化器科を受診してみてください。

 

 

※ちなみに副院長は便秘をこじらせて入院したことがあります……

しかし現在はとてもいいサプリ(以前こちらでもご紹介しました)と出会い、長年の便秘から解放されました。

人間用のサプリですが、同じ会社から犬猫用も販売されているので、お困りの方はご相談ください!