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2025/06/13

【獣医師監修】わんちゃんの車酔い対策を徹底解説! ~トリマー原の体験談付き~

<獣医師監修>わんちゃんの車酔い対策について徹底解説します!<原>

こんにちは、愛知県一宮市・おおい動物病院のトリマー原です。

今回は「わんちゃんの車酔い対策」について、我が家の愛犬・こむぎの体験談も交えてご紹介します!
小さい頃は数分の移動でも吐いていたこむぎですが、今ではお出かけ大好き犬に🐶✨
ぜひ、車酔いでお悩みの飼い主さまに参考にしていただけたら嬉しいです。


◆ 車酔いしやすいわんちゃんの特徴とは?

わんちゃんの車酔いは、主に以下の原因で起こります。

  • 三半規管が未発達(特に子犬)
  • 不安・緊張による自律神経の乱れ
  • 過去の車移動=嫌な経験(病院など)
  • 空腹・満腹・におい・温度・揺れによる刺激

症状としては、「よだれ」「あえぎ呼吸」「ぐったりする」「嘔吐」などが見られます。


◆ こむぎの車酔い体験談

うちのこむぎも、子犬の頃は5〜10分のドライブでも行きも帰りも嘔吐…
よだれやハァハァ、そして車に乗るのを嫌がることもありました。

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でも、今では自分から後部座席に乗ってきたり、お出かけを楽しんでくれるように♪
その過程で実践した具体的な対策をご紹介します。


◆ トリマー原の工夫した「車酔い克服ポイント」

✅ 1. 車に乗る練習は無理せずステップを踏む!

  • 最初はエンジンをかけずに車内でおやつ → 「車=楽しい場所」に。
  • 徐々に短い距離のドライブから慣らす。
  • 行き先はなるべく楽しい場所(友人宅や公園など)に。

※病院が苦手な子は、まず病院以外のお出かけ比率を「9:1」にするのが理想!

✅ 2. 車内環境を工夫!

  • ドライブボックスやクレートで安心できる空間を。
  • 普段使っているブランケットやおもちゃを入れる。
  • におい対策に換気をしながら運転
  • 車内温度に配慮。
  • 揺れを抑えたゆっくり発進・停車を意識。

✅ 3. 食事と時間のバランス

  • 食後すぐのドライブは避ける(少し時間をあける)
  • ご飯はやや少なめにする

✅ 4. 定期的に休憩を!

  • 車から降りてお散歩・気分転換をすることで、酔い防止+気分もリフレッシュ!

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ちなみにこむぎを車に乗せる時は、ドライブボックスを使用し、首輪とボックスのリードを繋いで運転席の後ろに乗せています。

これ以外にもわんちゃんは狭い方がリラックスでき不安やストレスを感じにくくなる為、クレートに入れてあげる方法もあります。

 


◆ 克服のきっかけになった“意外なアイテム”!

実は「こむぎが酔わなくなったきっかけ」が一つあります。

それは……
オリジナルの「カーマグネット」です!

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車に貼るために、こむぎの写真とメッセージを入れて作ったマグネット。
貼った直後から、なぜかヨダレや吐く頻度が激減😲
運転の仕方は変えていませんが、偶然とは思えない変化がありました(笑)


◆ 車酔い対策に使える「薬・サプリメント」のご紹介(獣医師監修)

車酔いがひどくてお出かけできない……という場合は、獣医師の指導のもとで薬やサプリメントを使うのも一つの方法です。

当院では、わんちゃんを診察した上で、吐き気どめのお薬や、漢方薬を処方しています。

最近では、車に吊るして使うハーブの香りの吊り下げ型の芳香剤「カルメックスムーブ」のご用意もございます。

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症状、移動距離などに合わせて適切なものをご紹介させていただきますので、お悩みの方はぜひ一度診察にいらしてくださいね!

⚠️ 注意点

  • 人間用の酔い止めは絶対に使用しないでください!

◆ 最後に:車酔いは“慣れ”で克服できることも!

繰り返しになりますが、車酔い=ずっと治らないわけではありません。
こむぎのように、少しずつ環境や体験を整えることで「車=楽しい場所」に変えることができます♪

「ドライブの練習方法がわからない」
「うちの子に合った対策を教えてほしい」

そんな飼い主さんは、一宮市・おおい動物病院までお気軽にご相談くださいね。


 

📷 ホテルやトリミングの様子、犬猫飼育にまつわるコラムはInstagramでも発信中!
@oianimalhos

 

 image0.jpeg◆執筆:原 美乃里(トリマー)
少し前にこむぎと散歩する度に四葉を発見🍀
探して歩いてる訳ではなく目に入ってきていたのですが、ひとつ見つけた、次の日に2つ見つけ、えっ!?と一人で驚いてこむぎに話しかけていた原です。

 

IMG_8348.jpg◆監修:大威 優子(副院長・獣医学博士)
実家のスピッツも乗り物酔いがひどく、乗るたびによだれダラダラでしたがめげずにお出かけしているうちに酔わなくなりました!
ちなみに私も小さい頃は乗り物酔いがひどく、酔うたびにチェルシーの飴を舐めていたせいか、今でもチェルシーの飴が苦手です……

 

 

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