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2025/11/07
【一宮市】犬・猫の痛みをやわらげる「レーザー治療」──麻酔を使わないやさしい治療を導入しました
おおい動物病院では、飛鳥メディカル社の最新レーザー治療機器「D-Lase V20 Plus」を導入しました。レーザー治療は、光エネルギーで血流や細胞の働きを促し、自然治癒力を高める方法です。切らずに行えるため、痛みや負担が少なく、シニアの子や麻酔が心配な子にも適しています。
1. レーザー治療とは?
レーザー治療は、照射部位の炎症や痛みをやわらげ、回復をサポートする医療技術です。犬・猫では、関節の痛み、腰の痛み、手術後の回復促進、創傷治癒の補助など幅広く活用されます。
「切らない」「痛みが少ない」「副作用が少ない」のが特長で、生活の質(QOL)を保ちながらケアできます。
2. 飛鳥メディカル「D-Lase V20 Plus」の特徴
当院が導入した「D-Lase V20 Plus」は、高出力でありながらコンパクト&操作性に優れ、外来処置から術後ケアまで対応できます。
- 炎症・痛みの軽減に有用
- 血流促進と治癒スピードの向上
- 細胞修復の後押しによる回復支援
一宮市エリアでも導入実績が多くはない機器のため、地域のみなさまにより高度でやさしい治療選択肢をご提供できます。
3. 当院でのレーザー治療の活用例
関節炎・椎間板ヘルニアなどの疼痛緩和
シニア犬に多い関節炎や、椎間板ヘルニア由来の痛みを軽減します。痛み止めの内服を減らしたい場合の併用や、慢性痛の長期管理にも向いています。
皮膚に関するお悩み(できもの、かゆみ、再発する皮膚トラブル など)もお気軽にご相談ください。
耳道内の処置(ストルツ社オトスコープ併用)
当院ではストルツ社の高性能オトスコープ(耳鏡)を使用し、耳の奥の炎症部位・病変にレーザーを正確にアプローチします。耳道切開を避け、出血や負担を抑えた低侵襲の処置が可能です。
耳道内のできもののほか、慢性の外耳炎に伴う耳道閉塞にも対応できる場合がございます。
「この耳は手術しかない」と言われた方も一度ご相談ください。
イボ・皮膚病変の無麻酔処置
体表の小さなイボや浅い皮膚病変は、状態により麻酔なしで処置できる場合があります。
「高齢で麻酔が心配」「体への負担をできるだけ減らしたい」という飼い主さまにおすすめです。皮膚の症状でお困りの方は、診察案内(皮膚のご相談)もご覧ください。
歯科:スケーリング後の歯周ポケット照射
スケーリング(歯石除去)の仕上げに、歯周ポケットへレーザーを短時間照射すると、炎症部位へのアプローチが可能になり、出血や腫れの軽減・不快感の緩和・治癒の後押しが期待できます。
とくに歯周病のある子や、歯肉の炎症が気になるケースで治療効果の底上げが見込め、術後の経過を良好に保ちやすいのが特長です。
- スケーリング後の炎症コントロールをサポート
- 歯肉の治癒を促し、口臭や違和感の軽減に寄与
- 痛みが少なく、短時間で実施可能
※適応や照射方法は、口腔内の状態(歯周ポケットの深さ、出血の程度、全身状態 など)によって判断します。まずは診察のうえ、最適なケアをご提案します。
4. 麻酔をかけたくない飼い主さまへ
「もう高齢だから麻酔が心配」「持病があって眠らせたくない」――そんなお悩みに応えるため、当院では無麻酔で行えるレーザー治療を積極的に取り入れています。
痛みが少なく、回復までの時間も短縮しやすいため、日常生活の質を保ちながら治療を進められます。
5. 治療の流れと通院目安
- 診察・検査(状態の評価、適応の確認)
- レーザー照射(1回あたり数分〜)
- 経過観察(必要に応じて継続照射)
慢性疼痛や関節トラブルでは、効果を高めるために週1〜2回から開始し、経過に応じて間隔を調整します。
料金は部位・内容により異なりますので、診察時に詳しくご案内します。
6. まとめ:痛みをやわらげ、やさしい医療を
おおい動物病院は、最新機器「D-Lase V20 Plus」とストルツ社オトスコープを組み合わせ、「痛みをやわらげ、できるだけ麻酔を使わない治療」をご提案しています。
一宮市で犬・猫の関節痛や耳のトラブル、イボ、そして歯周ケアまで、どうぞお気軽にご相談ください。
耳に関する詳しい情報は耳科ページ、歯のケアは歯科ページ、皮膚の症状は診察案内(皮膚のご相談)をご覧いただけます。
2025/11/07
犬の避妊・去勢手術のメリットと注意点|一宮市 おおい動物病院<増田>
こんにちは!愛玩動物看護師の増田です。
ここ数日で急に寒くなってきましたね。インフルエンザやマイコプラズマ肺炎が流行しているそうなので、基本的な感染対策をして、体調に気をつけていきましょう!
さて、今回は犬の避妊・去勢手術についてお話しようと思います。愛犬との時間を長く健康に過ごしてもらうために、とても大切な予防医療のひとつです。
最近では「かわいそう」「自然のままにしたい」というご意見もありますが、実はこの手術にはたくさんのメリットがあり、子宮蓄膿症・乳腺腫瘍・精巣腫瘍などの予防にもつながる大切な処置です。迷っている方の参考になればうれしいです。
1. 健康面でのメリット
まず、健康面でのメリットです。
メス犬の場合、避妊手術を行うことで将来的に子宮蓄膿症や乳腺腫瘍の発生リスクを大きく減らすことができます。特に初回発情前に手術を受けると乳腺腫瘍の予防効果が高いことが分かっています。
子宮蓄膿症は命に関わる病気で、治療のために緊急手術が必要になるケースも少なくありません。事前に避妊手術をしておくことで、そうしたリスクを避けることができます。
オス犬では、精巣腫瘍や前立腺疾患の予防が期待できます。また、ホルモンの影響による攻撃性やマーキング行動の軽減にもつながります。
2. 行動面でのメリット
次に、行動面でのメリットです。
発情期になると、メス犬は出血やオス犬を引き寄せるフェロモンを出すため、飼い主さんが目を離せない時期が続きます。一方でオス犬は、発情中のメス犬の匂いに強く反応し、落ち着きがなくなったり、脱走を試みたりすることもあります。
避妊・去勢手術をすることで、こうした発情に関連するストレスを減らし、犬自身が穏やかに過ごしやすくなります。
また、望まれない繁殖を防ぐという社会的な意味も大きいです。不幸にも生まれてしまう命を減らし、すべての犬が幸せに暮らせる環境づくりに貢献することができます。
もちろん、手術には全身麻酔を伴うため、デメリットやリスクもゼロではありません。手術前には必ず健康診断や血液検査を行い、体の状態を確認した上で実施します。手術後は一時的に痛みや食欲低下などがみられることもありますが、ほとんどの犬が数日で元気を取り戻します。
3. 手術に適した時期
おおい動物病院では、犬の避妊・去勢手術は生後6ヶ月以降でお受けしています。ただし、体の成長が遅い、乳歯が生え変わっていないなどの場合は、もう少し遅めの時期での手術をご提案しています。
手術適期のご相談も承っておりますので、心配な方は一度診察予約の上ご来院ください。
また、メス犬で発情が来た場合は、子宮と卵巣の血管が太くなりリスクが高くなるため、手術を2ヶ月待っていただきます。その場合もご相談ください。
オーナーさまから「いつまで避妊・去勢手術ができるの?」と質問されることもあります。理論上は、何歳まででも手術可能です。しかしメス犬の場合は、2回目の発情が来た後に避妊をしても、その後乳腺腫瘍になるリスクは下がりません。ただし、子宮蓄膿症の予防はできます。
「小さい頃に手術するタイミングを逃してしまった」とお悩みの場合も、ぜひ一度ご相談くださいね。
4. 当院での手術の流れ
ここでは、一宮市のおおい動物病院で手術をする場合の流れをまとめます。
- ご予約:お電話またはご来院にて手術日をご予約ください。現在、ネットからの手術予約は受け付けておりません。
- 手術当日の来院:手術日当日は朝ごはんを抜いて、9:00〜11:00のあいだにご来院ください。オヤツも含めて食べ物は与えないでください。麻酔を安全にかけるために、胃の中を空にしておくことがとても大切です。少量のお水はOKです。
- 術前説明:ご来院後、獣医師から手術の内容や注意点についてご説明します。そのあとでわんちゃんをお預かりしますので、時間に余裕を持ってお越しください。
- 手術:手術はお昼休みの時間帯に行います。
- お迎え:16:00〜19:00のあいだでお迎えをお願いしています。
- 術後ケア:翌日からはほぼいつも通り過ごしていただけますが、10日〜2週間ほどで抜糸があります。それまでは傷口を舐めないように術後服またはエリザベスカラーの着用をお願いしています。

ご不明点や「この子の年齢でも手術して大丈夫?」といったご相談があれば、どうぞお気軽にお声がけくださいね。
まとめ
避妊・去勢手術は「子どもを産ませないためだけの手術」ではありません。
将来の病気を防ぎ、発情によるストレスを減らし、飼い主さんもわんちゃんも安心して暮らすための大切な医療行為です。タイミングや方法は犬の年齢・体格・持病などによっても変わりますので、迷っている方は一度獣医師にご相談ください。
◆執筆:増田晴佳(愛玩動物看護師)
学生時代はバスケ部に所属していました。
今は少し運動するだけで全身筋肉痛になるほど運動不足ですが、今でもスポーツは結構好きです。






