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2023/04/07

シニア犬にトリミングは必要? 頻度や負担の少ない方法をトリマーが徹底解説します!<冨板>

シニア犬にトリミングは必要? 頻度や負担の少ない方法をトリマーが徹底解説します!<冨板>

こんにちは!愛玩動物看護師・トリマーの冨板です🍀

今回はシニア犬のトリミングについてお話します。

愛犬が歳をとるにつれて私たち飼い主の悩みも増えていきますよね。フードや病気、生活環境など悩みは様々ですが、その中でも飼い主様から多く相談を頂くトリミングの頻度や方法についてご紹介します。

 

 

  目次

1.シニア犬にトリミングは必要?

2.トリミングの頻度

3.トリミングの方法や工夫

4.動物病院でトリミングをするメリット

5.まとめ

 

 

1.シニア犬にトリミングは必要?

 

結論から言いますが、必要です!

家で寝ているだけだし、昔のように沢山散歩したり出掛けたりしないので必要ないのでは?という考えの方もいるかもしれません。しかしトリミングは見栄えを良くしたり清潔を保つ為だけではなく、愛犬の健康維持に欠かせないものです。

肌の乾燥やベタつきが起こらない程度にシャンプーまたはトリミングをしてあげるようにしましょう。

また、皮膚被毛の清潔だけでなく、爪切りやこう門腺絞りなど定期的なケアも欠かせません。当院では爪切りやこう門腺絞りのみでのご予約も承っていますので、お気軽にお問い合わせください😊

 

 

2.トリミングの頻度

 

前述の通り清潔を保つために定期的なトリミングやシャンプーが必要ですが、成犬の頃のより頻度を減らしても大丈夫です。

足腰が弱かったり、持病を抱えていたりする時はその旨をトリマーに伝えてトリミングをしてもらうのがいいでしょう。

ちなみに私の愛犬はもうすぐ14歳ですが、負担やストレスを考えて23ヶ月に1度トリミングをしています。(プードルで毛玉が出来やすい為、おうちでのこまめなケアはするようにしています。)

 

 

3.トリミングの方法や工夫

 

  ①シャンプーとカットを別日にする

犬種にもよりますが、わんちゃんのトリミングは23時間かかりますよね。その間わんちゃんは立ちっぱなし&慣れない環境と知らない人に体を触られることのストレスで体調を崩してしまう子は少なくありません。

そんな体と心の負担を軽くするために、シャンプーとカットを別日にしてもらう事をオススメしています。

シャンプーとドライを1時間以内で終わらせてその日はそれでおしまい!2日後~1週間以内にカットをしてトリミング終了です。(シャンプー後に体調の変化がないのを確認してからカットするのをオススメします。その為、中1日以上開けることが望ましいです。)

 

   デザイン重視ではなく、健康重視!

トリミングは可愛い見た目を保つ為にも大事ですが、愛犬が高齢になってきたら体の負担の少ないトリミングを重要視してあげるようにしましょう。時間のかかるハサミ仕上げではなく、全身をバリカンで刈り上げて時間短縮してあげることも愛犬のためになります。当院のトリミングでは色々な長さのバリカンアタッチメントを用意しているので、ハサミで仕上げたようなふわふわ仕上がりにすることが可能です!

  

   ③ハンモックを使ったトリミング

当院では足腰が弱く長時間立っていることが難しい子のために、ハンモックを使った施術を行っています。

 

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ハンモックをアームで吊るし、穴に足を通して浮かせた状態で施術をする方法です。

爪切りが苦手で暴れてしまう子に使われますが、当院ではヘルニアや足腰が弱い子にも使うことがあります。

 

当院の看板犬 からあげちゃん に協力してもらいました!

 

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このように足を浮かせることで、楽な姿勢でのトリミングを可能にしています。

座ったり伏せの状態ではできない施術(後ろ足のカットやおしり周りのカット)の際に使用することが多いです。

 

ハンモックで吊るすと、大暴れしていた子も落ち着いてくれるので、お互い落ち着いた状態で施術ができます。

ハンモックが必要な施術が終わったらすぐにおろします。

 

気になる方はトリミング前のカウンセリングの際に相談してみてくださいね!

 

 

4.動物病院でトリミングをするメリット

 

シニア犬のトリミングを躊躇う理由はズバリ、体調面が心配だから。

そんな不安を少しでも軽くするために、サロン併設の動物病院でのトリミングをオススメします。何かあったらすぐに適切な処置が出来るのはもちろんですが、毎回トリミング前に診察をすることで獣医師による定期的な体調チェックが出来ます。

また、皮膚やお耳の状態や体重管理など様々なことがチェックできるのもメリットです。実際に当院ではトリマーによるトリミング前のチェックでお耳の汚れや皮膚の状態の悪化が見つかった際、飼い主様の承諾のもと 獣医師による診察、検査を経てお薬を処方させて頂いています。(診察料は別途かかります。)

 

 

5.まとめ

 

いかがでしたか?

このように工夫できることは沢山あるので、愛犬にとってなるべく負担の少ないトリミング方法を選択してあげましょう。

シニア犬のトリミングに関してのお悩みや質問などがあれば、お気軽にご相談ください!😊

 

 

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