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2024/03/05

犬猫の鍼灸治療の実際について、獣医師が詳しく解説します!<院長>

犬猫の鍼灸治療の実際について、獣医師が詳しく解説します!<院長>

こんにちは、愛知県一宮市のおおい動物病院の院長、大威です。

最近ではありがたいことに、近隣の名古屋市、北名古屋市、稲沢市、岐阜市、羽島市、笠松町などからも、紹介やHPを見て来院していただけるようになりました。

これからも幸せに暮らすわんちゃんやねこちゃんが一頭でも増えるように、チャレンジを続けていきます。

 

さて、そのチャレンジの一環として、おおい動物病院では今年2024年から、鍼灸治療を行っています。

犬や猫に鍼灸治療?と思うかもしれませんが、今回はそんな鍼灸治療について詳しく解説していきます。

 

 

目次

① 犬猫にも鍼灸治療は有効?

② 犬猫の鍼灸治療の対象となる病気や症状

③ 犬猫の鍼灸治療の実際の流れ

④ 犬猫の鍼灸治療 まとめ

 

 

① 犬猫にも鍼灸治療は有効?

 

結論から言うと、ヒトと同様に動物にも鍼灸治療は効果的です。

近年獣医療域でも漢方薬や鍼灸治療に代表される東洋医学が注目されています。従来の西洋医学を中心としつつ、東洋医学を取り入れることで病気に対してより多角的なアプローチが可能になります。

ヒトと同様に犬や猫の体表上には経穴と呼ばれるツボが無数にあり、これらを結ぶ経絡が張り巡らされています。この経穴を鍼や灸などで刺激することにより「気」の流れを整えることで動物の持つ自然治癒力を高めて病気を治すことを目的にします。

 

 

② 犬猫の鍼灸治療の対象となる病気や症状

 

鍼灸治療の対象となるおもな病気や症状には以下のものがあります。

・椎間板ヘルニアや関節炎などの運動器疾患

・アトピーやアレルギー疾患

・下痢・嘔吐などの消化器疾患

・加齢による諸症状 白内障、認知症、慢性腎臓病など

・肥満

・不定愁訴(なんとなく元気無さそう)

・未病の進行抑制

  

最も適応となりやすいものはヘルニアや関節炎などの運動器疾患ですが、実はとても多くの疾患が鍼灸治療の適応となります。また不定愁訴や未病のような西洋医学からのアプローチが難しい疾患にも対応できるのが大きなメリットになります。

  

*未病とは「発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態」とされています。「だるい」「疲れやすい」「冷える」などの状態や、人間ドッグなどで「コレステロールが高めだね」「高血圧気味だね」と言われた場合などが当てはまります。

  

  

③ 犬猫の鍼灸治療の実際の流れ

 

・問診、診察

現在の症状や状態、性格などを伺います。特に初診の場合は細かく聞いていきます。診察では東洋医学的な検査だけでなく西洋医学的な検査(血液検査、エコーなど)を合わせて行うこともあります。かかりつけ病院で治療中の場合、これまでの検査結果や投薬歴などがわかると助かります。

 

・治療

症状や状態に合わせて経穴(ツボ)に鍼を刺してしばらく置いておきます。必要に応じてお灸や徒手によるマッサージと組み合わせます。処置時間(置鍼:鍼を刺しておく時間)は体格や重症度で変化しますが15分程度になることが多いです。

また、実際に体に針を刺す「鍼」のほかに、暖かいお灸ローラーで刺激する「温灸」を行うこともあります。その子の症状に合わせて処置内容を決定していきます。 

 

 

④ 犬猫の鍼灸治療 まとめ

 

鍼や灸は「痛そう」「熱そう」と思うかもしれませんが、実際には動物たちが苦痛を感じることはほとんどなく、むしろ気持ちよさそうにすることが多いです。

西洋医学だけでなく東洋医学も組み合わせた総合的な治療アプローチとして、鍼灸治療をお勧めします。

 

鍼灸治療に興味がある方は、是非一度当院にお問い合わせください。当院は予約制となっておりますので、事前にお電話でお問い合わせいただくか、ウェブ予約をご利用ください。

 

ご予約はこちら

 

 

 

0157.jpg◆執筆:大威政洋(おおい動物病院院長・獣医師)

余談ですが、歯石取りなどの長時間かかる手術はかなり肩や腰に負担がかかります。

自分で自分に鍼治療はできませんが、つらいときは温灸ローラーをコロコロ当てています。