お知らせ

2023/05/19

わんちゃんの暑さ対策!肉球のやけどや熱中症について動物病院スタッフが解説します!<平山>

わんちゃんの暑さ対策!肉球のやけどや熱中症について動物病院スタッフが解説します!<平山>

こんにちは!トリマーの平山です!

 

みなさんゴールデンウィークは満喫出来ましたか??

私は以前からずっと行きたいと思っていたとあるアーティストさんの個展が丁度GW中に岐阜で開催されていたので観に行きました😌

幼い頃から何かを作る事も見ることも好きなので、とても心満たされる1日になりました!

 

また別の日には、138タワーパークに友人と遊びに行きました🌷

ご家族でピクニックをされている方や、わんちゃんとお散歩している方など沢山見かけました🐶

 

みなさんの中にも愛犬ちゃんと一緒にお出かけしたという方も多いのではないでしょうか?

今年のGWはとても天気が良かった上に日中は気温も高くまるで夏のようでしたよね☀️

今回は、そんな日のお出かけや日常のお散歩で、これからの時期気を付けて頂きたいことについてまとめていきます!

 

 

目次

1.地面からの照り返し

2.肉球のやけど

3.熱中症

※もし熱中症になってしまったら!(獣医師追記)※

4.その他の注意点

 

 

1.地面からの照り返し

 

日差しで熱せられた地面は60度以上の温度になることがあるそうです。

わんちゃんは人よりも顔と地面との距離が近いので、照り返しの熱気をかなり受けます。

その為、熱中症の危険性が高くなります⚠️

オーナーさん自身の手で地面を触り、わんちゃんが歩いても熱くない温度かどうかを確かめてからお散歩に行きましょう!

 

特に暑い日や夏場は、すぐに地面の温度が高くなってしまうので、散歩コースがアスファルトの場合は注意したいですね!

芝生や土は気温が上がりにくいですが、それでも暑い日は気をつけましょう!

 

 

2.肉球のやけど

 

わんちゃんは成長とともに肉球の角質層が厚くなるため地面の温度を感じにくいと言われてはいますが、1.でもお話した通り、アスファルトやコンクリートの地面の温度は60度近くになることがあります。

日が沈んでも、その暑さはしばらく残っています。

そんな高温の地面の上を直に歩くと肉球のやけどを引き起こす危険があるため、日差しが強い日中のお散歩は出来るだけ避けた方が良いです。

 

また、わんちゃん用の靴や靴下を履かせてあげるのも良いでしょう。

やけどを防ぐだけではなく、道端に落ちているガラスの破片などの踏むと危ないものから足を守ることが出来ます!

 

 

3.熱中症

 

わんちゃんは肉球にしか汗腺がありません💧

そのためパンティング(口を開けて舌を出し早い呼吸をして体内の熱気を吐き出す行為)をして体温を下げようとします。

ですが、長時間日差しを浴びてしまうとパンティングだけでは熱を逃しきれなくなり、熱中症になりやすくなってしまいます。

 

どうしても昼間にわんちゃんとお出かけする場合には、

 

・なるべくアスファルトやコンクリートの上を歩くことは避ける。

・いつもよりこまめに水分補給をする。

・苦しそうにパンティングをしていたら、すぐ散歩をやめる。

・肉球が赤くなっていたり、腫れていたらよく冷やす。(帰宅後)

 

などに気を付けましょう!

 

また、暑い日は、車内にわんちゃんを置いたままエンジンを切って離れるのはやめましょう!

車内の温度は上がりやすく、特に短頭種は短時間でも致死的なほど重度の熱中症になる恐れがあります。

 

※もし熱中症になってしまったら!(獣医師追記)※

 

わんちゃんが暑い場所にいて、その後、

 

・いつもより息が荒い

・いつもより体が熱い

・ふらつく

・発作のような症状がある

・意識がない

・出血がある(おしりから血が出てきた、血を吐いた、下腹部や舌に血が滲んでいる)

 

などがある場合は、熱中症の可能性が高いので、体を冷やしながら、すぐに動物病院に向かいましょう。

重度の熱中症の場合は、緊急対応が必要になりますので、事前に動物病院に一本電話を入れたほうが迅速に対応してもらえます。

 

「体を冷やす」ということは、熱中症の初期治療においてもっとも大切で、その後の生存率を左右します。

自宅か車内で、エアコンをつかったり、水を噴霧したり、風通しをよくして体を冷やします。

氷水などの冷たすぎる水は、末梢血管を収縮させてしまい、熱放射効率が低下しますので、使用を控えましょう。

流水で十分ですので、しっかり体を冷やしましょう。

車移動の場合は、とにかく冷房を効かせ、冷えた風を体に当てましょう。

 

また、動物病院に着いたら、「体を冷やしたかどうか」を獣医師に伝えましょう。

 

わんちゃんに意識がない場合は、無理やり水を飲ませるのはやめましょう。

水が食道ではなく器官に入り、窒息したり肺炎になったりすることがあります。

 

わんちゃんの熱中症は、残念ながら致死率の高い、怖い病気です。

迅速な行動が生死を左右します。

あせってしまう気持ちはわかりますが、冷静に、とにかくわんちゃんの体を冷やしながら、すぐに診てくれる動物病院を目指しましょう。

 

 

 

4.その他の注意点

その他にも、ドッグカートに乗せて直接地面を歩かせないようにしたり、冷感素材でできたネッククーラーなどを付けてあげたりするのも良いと思います🙆🏻‍♀️

 

元気がない、歩こうとすると嫌がる、すぐ座る・寝そべる、すぐ疲れてしまう、足がふらついているなどの症状が出ている場合は、夏バテを起こしている可能性があります。

その時は、すぐに散歩をやめて家に戻り様子をみてあげてください。

 

また、水を飲まない、食事を取らない、元気がないなどの症状がみられる場合には熱中症の可能性があるため、すぐ病院へ連れて来てくださいね。

 

 

これから夏に向かって段々気温が高い日が増えてくると思います。

わんちゃんと元気に楽しく過ごすためにも、正しい熱中症対策などを行っていきましょう!

IMG_1882.jpeg

(先日、気温が下がった夕方に車で少し遠くの公園まで行き、お散歩した時の写真です🎶)

 

関連記事はこちら

28℃は暑すぎる?!<平山>

”犬のための”天気予報!?<平山>

ゴールデンウィーク間近!わんちゃんとおでかけするときの注意点を解説します!<原>