お知らせ

2024/08/23

猫ちゃんの知育トイについて、猫大好きトリマーが解説!<原>

猫ちゃんの知育トイについて、猫大好きトリマーが解説!<原>

こんにちは、愛知県一宮市のおおい動物病院のトリマーの原です。

仕事ではわんちゃんのみトリミングを行っていますが、家ではたくさんの猫(と中型犬)に囲まれて暮らす猫好きです。

今回は、そんな猫ちゃんたちの知育トイについてお話します!

 

目次

1.犬の知育トイについて

2.猫の知育トイの効果

3.猫の知育トイってどんなもの?

 3-1.転がすとおやつが出てくるタイプ

 3-2.ノーズワーク

 3-3.ニーナオットソン

4.猫の知育トイまとめ

 

 

1.犬の知育トイについて


わんちゃんの知育トイについては、こちらのお知らせでも度々取り上げてきました。

わんちゃんが気になる方は下記のコラムも読んでいただけると嬉しいです!
そこではコングなどのトイが紹介されています。

使わないなんて勿体ない!犬の知育玩具の使い方を動物看護師が徹底解説!<冨板>

コングを使いこなそう!犬のお留守番におすすめなおもちゃの作り方

 

  

2.猫の知育トイの効果

 

ねこちゃんたちの知育トイには果たしてどんな効果があるのでしょうか?
わんちゃんともほとんど同じですが、ありとあらゆる感覚を使ってご飯やおやつを手に入れるために頑張ります。
なので、手に入った時の満足度が高く簡単に言えば、満たされる!!
 
人間でも一生懸命何かを頑張った後に食べるご飯などはとっても美味しく感じますよね?
そんな感じだと思っていただけると分かりやすいかと思います。

特に猫は、家畜化された歴史が浅いため、犬より生き物としての本能がより残っており、「食事=狩り+食べる」と捉えています。

そのため、「食べる」前に「狩り」(に似た遊び)をすると「食事」の満足度が上がると言われています。

 

 

3.猫の知育トイってどんなもの?

猫専用の知育トイも売ってはいますが、うちには犬猫どちらもいるので、だいたいわんちゃんのものを猫たちにもやってもらったりします。

うちではまず、中型犬のこむぎに試してその後、猫達にもやってくれるか試しました😊

うちの子がやっているのを見て思ったことですが、猫ちゃんは手を上手に使って器用にやってくれます👏
わんちゃんに比べると丁寧でした😂
こむぎはなかなか豪快にバリバリガチャンガチャンやったり、鼻をクイクイ使ったりしていました!

いろんなタイプのおもちゃ、知育トイがあるので、順番に紹介していきます。

 

3-1.転がすとおやつが出てくるタイプ

image0.jpeg
この3種類は共通して転がすと出てくるようなトイです!
(写真左上)赤色のトイはビジーバディーパピーワグル ssといってダンベル型になっていて、両方にフードを入れられたり溝にジャーキーなどを挟んだりできます。
2人でやっていますね🥰
きなこ(右)は自分では出来ないのでいつもやっている子の近くにいておこぼれを貰っています😂
それはそれで賢いですね🤭
(写真左下)緑色のトイはおやつボールで出てくる口をレバーで調節でき、ふたつの穴を開けることもできるし、狭くすることもできます!

穴を広げるとおやつが出てきやすいため、難易度が下がります。
写真右2枚の青色のトイも似ていて穴を調節できます!

 

3-2.ノーズワーク

image0-1.jpeg

次に紹介するのはノーズワークです!

ノーズワークとは「鼻を働かせる」という名前の通り、鼻を使って嗅覚でおやつを探させる作業のことを指します。
写真左ヒラヒラの間にご飯を隠して、鼻を使って探してもらいます!
写真右は内側が拭き取りやすくなっているツルッとした収納ボックスにボールを入れてその中にご飯を隠しています!
顔を突っ込んで探しています😁

フェルトを食べてしまうような誤食が心配な子でも、ボールだったら歯が引っかけにくく、誤食しにくいのでおすすめです!

ボールも収納ボックスも百均で購入できるので、汚れても安心です!

(フェルトのノーズワークマットは買うと高いし洗いにくいのが難点です……こちらも百均で購入できる素材で手作り可能です)

 

3-3.ニーナオットソン
image1.jpeg
次にニーナオットソンの知育トイです!

ニーナ・オットソンは、スウェーデン在住の犬の教育玩具発明家で、こちらのメーカーのおもちゃは壊れにくいのが特徴です。

ニーナオットソンの知育トイは難易度がそれぞれ違い、優しいものから難しいものまであります。

色々集めると、優しいものが簡単にできるようになれば難しいものに挑戦してみたりと、飽きずに頭を使って試行錯誤しながら楽しめると思います!
猫ちゃん向けの製品もありますが、うちではこむぎ兼猫たち用でわんちゃん向けが多いです。
 
難しいものは本当に難しく、ロックをかけることができたりするので、その子に合わせて上手く使ってあげられるといいですね!

写真左上のオレンジ色のトイは骨の下にご飯を隠します。
ぎんなんは器用に口でくわえてました😲

写真右上のトイでは全てが動くようになっていて、隠せるところが多いです!赤色の下にも隠せるし、蓋の中にも隠せます。骨の下にも隠せます。骨を外さないと赤色の部分か動かないようになっています。
写真では上手く蓋を開けていますね😊
写真左下は骨がクルクル回りピタッと合うとロックが解除され、引き出しが開くようになっています!
写真右下は白い取っ手を引くとロックが外れて肉球の部分が動きます!
猫たちにはロックはせずにやってもらいました😚

image1-1.jpeg
ニーナオットソン猫ちゃん向けは結構細かいので、わんちゃんで使おうと思うと中型犬のこむぎのような大きい子にはあまり向いていないかもしれませんが小型犬なら使えそうですね!

 

4.猫の知育トイまとめ

今回紹介させていただいた知育トイは一部ですが、他にもいろいろありますのでその子その子に合うものをぜひ探してみてください✨

誤って食べてしまう危険がない子であれば、箱に入ったお菓子の空き箱の蓋に穴をあけたり、仕切りの下におやつを隠すだけでも立派なおもちゃになります。

最初から高いおもちゃを購入して遊んでくれなかったら……と不安な場合は、お菓子の箱や百均で手作り知育トイを作るなどして、まずは猫ちゃんの反応を見てみるのもいいかもしれませんね!

 

image0-2.jpeg<執筆>原 美乃里(トリマー)

少し前に岐阜の川がとても綺麗なところに行きました!
今度はこむぎも連れていきたいと思いました🥰

 

IMG_8348.jpg<監修>大威 優子(獣医学博士・副院長)

体調を崩している間に8月も半分以上過ぎていました。

気がついたら台風、去った頃には夏も終わりそう……