お知らせ
- 2024-12(1)
- 2024-11(4)
- 2024-10(2)
- 2024-09(3)
- 2024-08(2)
- 2024-07(3)
- 2024-06(2)
- 2024-05(3)
- 2024-04(2)
- 2024-03(4)
- 2024-02(3)
- 2024-01(6)
- 2023-12(4)
- 2023-11(4)
- 2023-10(3)
- 2023-09(7)
- 2023-08(1)
- 2023-07(4)
- 2023-06(6)
- 2023-05(4)
- 2023-04(6)
- 2023-03(3)
- 2023-02(8)
- 2023-01(3)
- 2022-12(4)
- 2022-11(6)
- 2022-10(4)
- 2022-09(4)
- 2022-08(6)
- 2022-07(3)
- 2022-06(6)
- 2022-05(6)
- 2022-04(8)
- 2022-03(7)
- 2022-02(2)
- 2022-01(8)
- 2021-12(4)
- 2021-11(3)
- 2021-10(7)
- 2021-09(5)
- 2021-08(3)
- 2021-07(5)
- 2021-06(7)
- 2021-05(3)
- 2021-04(5)
- 2021-03(5)
- 2021-02(9)
- 2021-01(6)
- 2020-12(4)
- 2020-11(9)
- 2020-10(9)
- 2020-09(3)
- 2020-08(9)
- 2020-07(8)
- 2020-06(5)
- 2020-05(3)
- 2020-04(1)
- 2020-03(7)
- 2020-02(2)
- 2020-01(1)
- 2019-12(1)
- 2019-11(5)
- 2019-10(1)
- 2019-08(1)
2023/07/14
犬の肛門腺絞りについて、ご家庭での絞り方をトリマーが解説します!〈平山〉
こんにちは!トリマーの平山です!
今回はどうしたらよいか相談をして下さる方も多い、わんちゃんを飼っている方なら1度は気になったことがあるのではないかと思います "犬の肛門腺" についてお話します!⭐️
<目次>
1.犬の肛門線とは?
2.犬の肛門線を絞らないとどうなるの?
3.犬の肛門線絞りのタイミング・間隔の目安
4.犬の肛門線の絞り方
①準備するもの
②肛門の位置を確認
③肛門を絞り出す
5.犬の肛門線絞りまとめ
1.犬の肛門腺とは?
肛門の斜め下(時計に例えると4時と8時の位置)に袋状の「肛門嚢(腺)」があります。
その中に独特な臭いがする液状〜ペースト状をしている分泌物が入っています。
この分泌物が「肛門嚢液」または「肛門腺液」と呼ばれているものです。
犬や猫は肛門腺の臭いで自分以外の相手を識別したり、縄張りの臭い付けに利用したりします🐶🐱
通常は、ウンチをする時に肛門腺が圧迫されウンチと一緒に分泌物が出るようになっていますが、
生まれつき肛門腺が出にくい子や下痢などの炎症が原因で排出される穴がふさがってしまっている子の場合は、肛門腺液が溜まり続けていまうので人の手で定期的に絞ってあげることが必要になります!
特に小型犬では、自分で出せない子が多く、体の大きい中型犬〜は絞ってあげなくても大丈夫なことが多いです。
分泌物はその子によって液状だったり粘土状だったりと様々です。
色も黄色っぽかったり黒に近かったりなどその子によって全然違います!
ちなみに臭いもその子によって違うように私は感じるのですが、生臭く感じる時もあればドクダミに近い臭いに感じる時もあります。
2.犬の肛門腺を絞らないとどうなるの?
肛門腺がうまく出ずどんどん溜まり続けてしまうと、炎症を起こして化膿しやすくなります。(肛門腺炎)
また、悪化するとおしりの皮膚が破けてしまうこともあります。(肛門腺破裂)
定期的にトリミングが必要な犬種だと、トリミングの際に絞ってもらっていることが多いのですが、
特に体が小さく、自分で肛門線を出せないけれど、トリミングが必須ではないチワワなどは、特に注意してあげましょう!
家で絞っているけれども不完全な場合、肛門線絞りを知らずに何もしていない場合、などは肛門線破裂のリスクが高いです。
ちなみに肛門線破裂、と聞くと、爆発(?!)するようなイメージかもしれませんが、
実際にはお尻の横に血と膿がつき、よく見ると肛門線まで続く穴があいているような感じです。
肛門線が破裂した場合は、感染予防のために患部の周りの毛を刈ったり、抗生剤を内服したりします。
肛門線が破裂すると、わんちゃんは痛いです・・・
たまにお尻の周りを触り、溜まっていないかチェックしたり、動物病院やトリミングサロンで相談してみましょう。
3.犬の肛門腺絞りのタイミング・間隔の目安
肛門腺が溜まってしまう子は、個体差はありますが月1回程度絞ってあげることが必要です。
まれですが、肛門線がたまりやすく、月1回しぼっても間に合わない子もいます。
シャンプーをする時に一緒に絞るとおしり周りの汚れと臭いをそのまま洗い流せるのでオススメです👍🏻
当院のトリミングでは、シャンプーコース・シャンプーカットコースどちらのコースにも肛門腺絞りが付いているので、シャンプーをする前によくお風呂の中で絞ってそのまま流しています🚿
肛門腺絞りが苦手な子の場合は、獣医師に絞ってもらうなどの対応もして、絞り残しがないように気を付けています!
肛門線絞りが別料金のトリミングサロンもありますが、ご家庭で絞る自信がない場合はケチらずプロにお願いしましょうね。
若いころには溜まらなかった犬でも年齢とともに分泌液の状態が変化してきて貯まりやすくことがあります。
ですので、時々貯まっていないか触って確認してあげてくださいね◎
また大型犬に比べると、小型犬や中型犬、肥満犬の方が、肛門腺が溜まりやすいと言われています。
肛門腺が溜まってくると、犬は気になるため肛門を舐めたり、お尻を床に擦りつけたり、自分の尾を追いかけたりするようになるので、気にして見てあげて下さいね!
4.犬の肛門腺の絞り方
① 準備するもの
肛門腺液は独特の刺激臭がするので、ポリエステル素材の薄い手袋とウェットティッシュ、ビニール袋を用意します。
当院で、トリミング中(お風呂前)にトリミングテーブルの上で絞る時は柔らかいトイレットペーパーを使って絞り、その後にウェットティッシュで拭くことが多いです🧻
犬の肛門は敏感なため、アルコール成分などが配合されたケア用品の使用は避けましょう🙅🏻♂️
②肛門の位置を確認
片手でしっぽを持ち、肛門の位置を確認します。
お尻をのぞかれる・触られることが苦手な子もいるため、お尻を確認する前に体を撫でてあげたり、リラックスさせてあげましょう😌
③肛門を絞り出す
手袋を装着し、肛門をティッシュで覆い、軽く指で押さえましょう。
そのままゆっくりと下から押しあげるように力を入れると、肛門腺液が出やすいです!
力を入れすぎないように注意してくださいね。
出た後は、お尻の汚れを綺麗に拭き取って終わりです✨
お尻を引っ込めてしまうと、肛門線が絞りにくいので、そういう場合はもう一人協力してもらうといいですね。
お手伝いの人には、頭側を動かないように持ってもらい、自分は利き手と逆側の手を後ろ足とお腹の間に入れてお尻をひかないようにおさえ、利き手で絞るのがオススメです!
5.犬の肛門線絞りまとめ
もしよかったら、お家で絞るときの参考にしてみて下さいね!
当院は爪切り・足裏バリカン・肛門腺絞りのみでの来院もお待ちしておりますので、お散歩ついでなどお気軽にご来院ください☺️
その場合は診察として予約をお受けしますので、基本的にいつでもご予約可能です。
トリミングのタイミングが合わず、お手入れだけしてもらいたい!という場合には、ぜひ診察予約をご利用くださいね。
我が家の柴犬、もなかは小さい頃に通っていた動物病院さんで絞ってもらったのが衝撃的過ぎたのかお尻を触られるのが少し苦手です、、🤦🏻♂️笑
なのでこちらも身構えず、いつもシャンプー中にさりげなく触って溜まっているか確認しています✌🏻
( ちなみにトップの写真は、家でシャンプーをした後疲れて寝ている時に撮ったものです。
もなかはドライまで全て終わると必ず家中を走り回り、気が済んだら急に電池が切れたかのように眠ります😴笑 )
執筆◆平山桃瑚(トリマー)
監修◆大威優子(獣医師)