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2025/12/26
犬猫の色覚と視力の特徴|おもちゃ選びのコツも紹介<寺澤>|一宮市 おおい動物病院
⏱ このコラムは約4分で読めます
こんにちは、トリマーの寺澤です!
今年ものこり1週間をきりました。あっという間すぎてびっくりしています、!笑
振り返ると今年は色々な出来事がありとても大変でしたが、充実していて良い1年を過ごせたかなと思います♪
さて、今回はわんちゃんとねこちゃんの見える色の違いについて調べました。
犬と猫、そして人間では、同じ景色を見ていても色の見え方が違うんです。
(愛知県一宮市・おおい動物病院でも、日々わんちゃん・ねこちゃんと接するなかで「見えている世界」の違いを感じることが多いです🐾)
人間の見える世界👤
まず、私たち人間は3種類の錐体細胞(赤・緑・青)を持ち、これによりトリクロマティック(3色型色覚)が可能です。
波長ごとに異なる光を識別し、数百万色の色調差を感じ取ることができます。
- 色の世界:赤・橙・黄・緑・青・藍・紫など多彩なスペクトルを正確に識別
- 色覚異常:男性の約8%、女性の0.4%が赤緑色覚異常(色盲)を持つと言われ、その場合は犬・猫のような2色型に近くなります。
犬の見える世界🐕
- 近視の傾向(視力の悪さを嗅覚、聴覚で補っているため、飼い主からはよく見えているように感じる)
- 視力は、人でいうと0.2~0.3程度
- 動体視力は優れている(800m先の動くものがわかる)
- 暗闇でも物の認識ができる
- 飼い主の顔をわかっているが、サングラスやマスクで見えなくすると犬が困惑することがある
- サイトハウンド系(グレイハウンド、ボルゾイ、サルーキ、ウィペット、イタリアン・グレイハウンドなど)は視力が良い犬種と言われています
犬が見える色・見えにくい色
- 見える色:青、黄色、グレー、茶色
- 見えにくい色:赤、緑、オレンジはすべて“くすんだ色”に見える(赤→茶など…)
((当院だと、獣医師の服は見えるが看護師とトリマーの服は見えにくいようです。))
・なぜ?:錐体細胞が2色しかなく、緑と赤の波長を識別できないためです。
さらに、犬は動体視力が優秀で、夜間も見やすい目の構造を持っています。
暗所に強い理由は、網膜のロッド細胞が豊富で、“タペタム層”と呼ばれる反射層があるからです。
タペタム層を持つ主な動物
- ネコ
- イヌ
- キツネ
- シカ
- アライグマ
- イルカ
- クジラ
- など、多くの夜行性・薄明薄暮性(薄暗い時間に活動する)動物
タペタム層の構造・成分・年齢によって反射色が異なるので、愛犬・愛猫の写真を撮った際などに緑・青・黄色・白・赤っぽい色などさまざまに見えるのです。
猫の見える世界🐈
- 暗闇では細かいところは見えないが、見る能力がある
- 犬と同じく近眼で、近くを見る目は獲物を捕らえることができる
- 視力は、人でいうと0.1~0.2程度
- 猫の見えている色は青、緑だが、赤とピンクが緑に見えたり、紫が青く見える
- 遠くは見えていない。人と同じような鮮やかな景色は見えていない
犬と同様に青と黄〜緑の波長が識別可能です。
ただし、猫には“シアントーン(青緑)”感度を持つ可能性があり、日中は少し豊かに色を認識できるとも言われています。
- 見える色:青、シアントーン、黄色寄りの緑、グレー
- 見にくい色:赤~橙は判別しにくく、モノクロっぽく映る
((当院だと、獣医師とトリマーの服は見えるが看護師の服は見えにくいようです。))
猫のすごさは、その夜間視力と視野の広さにあります。
- 視野角:約200°(人間は180°)で広範囲をカバー
- 視力:約20/100~20/200で人間より近視
- 夜間視力:暗闇に強い視細胞多め+タペタムで、人間の6倍の明るさ感度
つまり、「遠くの動く獲物を“見つける”能力」に特化している、狩りに特化した目ということです!
ペットアイテム
犬用
- おもちゃ:赤や緑は見えにくいので、青や黄色を!
- 散歩時:視認性の高い青・黄色のカラー、リードが◎
- 暗所:夜の散歩用に反射素材 or LED付きがおすすめ!
猫用
- おもちゃ:青や緑系ピンポン球、暗い色でも動けばOK
- LEDライト遊び:視覚+動体刺激に◎
- 爪とぎ・キャットタワー:色より形・質感の違いで関心を引きやすい
まとめ
いかがだったでしょうか?
私たち人間との見え方の違いを理解し、おもちゃや洋服など日常生活に少し取り入れてあげることで、より愛犬愛猫とのコミュニケーションをよりとれるようになるでしょう。
当院の犬待合室にも、ハーネスや知育玩具なども販売しておりますのでぜひご覧下さい!






