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2020/11/22
里親募集中■まりもちゃん、除去食試験実施中です!
現在、おおい動物病院で里親募集中のまりもちゃん。
脂漏症という病気の疑いがあるため、治療を行っています。
当院に到着してしばらくは、皮膚にいいフードで内側から皮膚の状態の改善を試みましたが、
次第になめこわしがひどくなり、声をかけても気づかず体を舐め続け、血が出てしまうことも……。
ステロイドを飲ませてみましたが、かゆみは止まりません。
そこで、除去食試験を行うことにしました。
猫ちゃんはアレルギーの原因が食べ物にあることが多いです。
血液検査などで、「なんの食べ物に体が反応しているのか?」を調べることは猫ちゃんではまだできないので、まずは食べ物に含まれるタンパク源を「魚」だけにしぼったフードに変更しました。
一定期間、このタンパク源を限定したフードのみを与えることを「除去食試験」といいます。
猫ちゃんの場合、これだけで皮膚症状が改善することも多いのですが、まず第一関門は、猫ちゃんがそのご飯を食べてくれるかどうか……
猫ちゃんはわんちゃんより好みがはっきりしており、食べない時は頑として食べない!
あまりに絶食が続くと、猫ちゃんは肝リピドーシスといった別の病気になり命の危険があるため、「食べないなら我慢比べだ!」と絶食の状態を放置するのも危険です。
さらに猫ちゃん向けの除去食試験用のフードはほとんどないため、そのフードを食べなければ除去食試験実施は難しくなります。
幸いまりもちゃんは、こちらが食べてほしいお魚フードをもりもり食べてくれました!
体をかゆがる様子も減ってきて、なめこわしもなくなりました。
現在ステロイドなどのお薬は使っておらず、フードだけで治療中です。
ちなみに、除去食試験を行っている副院長、うっかりチキンが含まれるサンプルおやつをまりもちゃんにあげてしまうという失態を犯し……
翌日、何も知らないスタッフたちがみんな「今日まりもちゃんかゆがってる」と気付くぐらいかゆみが復活してしまいました……
期せずして「食物負荷試験」(かゆみの原因となりそうなフードを少しあげ、かゆみが再燃するか確かめること)も行い、除去食試験がうまくいっていることが判明しました。
ほんのひと舐めでも、かゆみの原因になるので、もし除去食試験中の方がよくよく注意しましょうね……!
皮膚の病気はありますが、とってもひと懐っこく、院内をのんびりお散歩することも増えたまりもちゃん。
まりもちゃんをお家に迎えたい!という方、ぜひぜひご連絡お待ちしています。
また、「猫ちゃんのかゆみに悩んでいる」という方もご相談ください!