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2025/05/30
動物病院での尿検査に備えて|ご自宅での犬・猫の採尿方法を解説します!<増田>

こんにちは!愛玩動物看護師の増田です。
みなさんのお家のわんちゃん・猫ちゃんは、毎日スムーズに排尿できていますか?
排尿の変化は、飼い主さんがもっとも気づきやすい体調のサインのひとつです。
たとえば「おしっこの回数が急に増えた」「一度の量が極端に少ない/多い」などの変化があれば、それは病気の兆候かもしれません。
愛知県一宮市にある「おおい動物病院」では、尿検査を通じて腎臓や膀胱、ホルモン疾患の早期発見に努めています。
ただし「自宅での採尿は難しい」と感じる飼い主さんも多くいらっしゃいます。
今回は、犬・猫それぞれのトイレスタイル別に、自宅でできる採尿のコツをご紹介します!
🐶犬の採尿方法
● 散歩中に排尿する犬の場合
- 柄杓や小さなカップ(例:100円ショップのシリコン製計量カップなど)を用意
- 排尿のタイミングでお尻の後方または横からそっと差し出して尿を受け取ります
- オス犬で足を上げるタイプは横から、メス犬やしゃがんで排尿するタイプは後方からがコツです
● 室内トイレで排尿する犬の場合
- ペットシーツを裏返して設置する
- シーツの上にラップやビニールを敷くことで、吸収されずに尿が溜まります
- 溜まった尿はスポイトや注射器で採取
- 使い捨てのプラスチックトレイに直接排尿させる方法もおすすめです
🐱猫の採尿方法
● 猫砂トイレを使っている場合
- 一般的な猫砂は尿を吸収してしまうため、採尿には不向き
- システムトイレ+非吸収性猫砂(固まらないタイプ)がおすすめ
- 尿は下部トレイに落ちるので、そこからスポイト等で採取します
※ペットショップやドラッグストアでも「採尿用猫砂」や「固まらない猫砂」が販売されています。
● 多頭飼いの場合
- 採尿したい猫だけを一時的に別室に隔離し、専用トイレを設置
- または、寝起き後など排尿しやすいタイミングを狙って採尿するのも◎
● 砂を使わない採尿法
- トイレの底にラップを敷き、砂を使わず排尿を待つ方法もあります
- 事前にラップや音に慣れさせておくとスムーズです
採尿時の注意点とポイント
- できるだけ新鮮な尿を採取しましょう(1時間以内に持参が理想)
- すぐに来院できない場合は、清潔な容器に入れ、冷蔵保存し、半日以内にお持ちください(※検査内容によっては冷蔵により影響が出ることもあります)
- 清潔な容器の使用を:
→ 当院では採尿ボトルをお渡し可能です
→ ご家庭では熱湯消毒したビン、100円ショップの保存容器、醤油さしなどでも代用できます
- 採尿は無理せずに!愛犬・愛猫のストレスにならないよう、自然なタイミングを見計らって行いましょう
- 尿に砂や毛、ゴミなどが混入すると、検査に影響することがあります
動物病院での採尿(膀胱穿刺)について
どうしても自宅での採尿が難しい場合は、動物病院で膀胱穿刺(膀胱から直接尿を採取する方法)が可能です。
- 混入物がないため、より正確な検査が可能
- ただし、動物へのストレスやリスクがあるほか、膀胱に尿が十分に溜まっていないと実施できません
ちなみに動物病院によっては、新鮮尿で正確に検査するため、膀胱穿刺して採取した尿でのみ尿検査を実施しているところもあります。
📝まとめ|犬猫の健康チェックに欠かせない尿検査
尿検査は、以下のような病気の早期発見に役立ちます:
- 腎臓病
- 膀胱炎・尿路結石
- 糖尿病
- ホルモン異常(クッシング症候群など)
少し手間がかかる採尿ですが、わんちゃん・ねこちゃんの体調管理には欠かせないステップです。
ぜひこの記事を参考に、無理なくスムーズな採尿にチャレンジしてみてください!
◆執筆:増田晴佳(愛玩動物看護師)
学生時代はバスケ部に所属していました。
今は少し運動するだけで全身筋肉痛になるほど運動不足ですが、今でもスポーツは結構好きです⛹🏻♀️