お知らせ

2023/06/26

犬猫の下痢の症状と原因を愛玩動物看護師が解説<増田>

こんにちは!愛玩動物看護師の増田です。

みなさんのお家のわんちゃん猫ちゃんは普段どんな便をしているでしょうか?
便は健康状態を知る上でとても重要な観察ポイントになります!

普段は形も固さもある良い便をしていても、突然便が緩くなって心配。だけど病院へ行くほどなのかな?と迷うこともあるかと思います。

もしくは、普段からすぐにお腹がゆるくなるけれど、今回はどんどん便の形がなくなっていく!血も混じってきた!など下痢と一口に言っても、様々な症状がありますよね。

そこで今回は動物病院への来院理由の中でも特に多い下痢についてお話ししようと思います。

目次
1.犬猫の下痢の原因について

2.犬猫の下痢の検査について

3.犬猫の下痢、いつ病院にいくべき?

4.犬猫の下痢のまとめ



1.犬猫の下痢の原因について

下痢の原因には、消化器の異常や消化器以外の肝臓、膵臓、腎臓などの異常、食事の不適合、感染症、ストレスなど全身のあらゆる部位が原因となる可能性があります。

また消化器の異常であれば胃なのか腸なのか、感染症であれば寄生虫性なのか細菌性なのか、その種類は何か、など挙げればきりがないほど細かく分岐していきます。

そして、わんちゃん猫ちゃんはストレスが原因で下痢をする場合も多く、普段と違う人が家に来たり、家の近くで工事が始まり騒音に晒されるなど人にとっては大した事のない変化にも敏感に反応してしまう子もいます。

なので一口に下痢と言っても重症度や危険度はその子によって大きく異なります。

2.犬猫の下痢の検査について

下痢で来院された場合、基本的にまずは糞便検査をします。
そこで寄生虫感染や消化不良など異常が見つかればそれぞれにあった治療やアドバイスをしていくことになりますが、万が一寄生虫感染があったとしても一度の糞便検査では検出されないことも多くあります。
なので、対症療法としてひとまずは下痢を止める処置をし、それでも治らない場合は再度来院して頂き、改めて糞便検査をしたり更に詳しい検査に進んでいくことになります。

先述した通り下痢には様々な原因があるので、あまりにも長く下痢が続く場合や痩せてきている、嘔吐を伴うなどの症状があれば合わせて血液検査やレントゲン、エコーなどの検査を行うことになるかもしれません。

3.犬猫の下痢、いつ病院にいくべき?

よくお電話で、「下痢をしていて心配ですが様子を見ていいですか?病院に行ったほうがいいですか?」と聞かれます。

正直な話、お電話だけでは症状が分かりかねますので、「心配でしたらお連れください」とお返事をすることが多いです。

下痢の頻度や量、年齢などもさまざまですので、「こういうときは家で様子を見ていても大丈夫です!」とはなかなか言えないのです。

 

2歳〜7歳くらいの若くて健康な子であれば、多少下痢をしていても、食事や水分がしっかり取れていれば、2日くらいは様子を見ていても大丈夫なことが多いです。

しかし1歳未満の若い子や、8歳以上のシニアでは、下痢が長引くことで体調を崩してしまうこともあります。

下痢をしているうちに食欲が落ち、体重が減ってしまうと、とくにシニアでは元の体重に戻すのに苦労することがあるので、早めに対処したいところです。

また、お家にきたばかりの子犬や子猫では、寄生虫に感染していることもあり、おうちで様子を見ているだけでは治らないこともあります。

上記の情報を参考に、病院を受診するか決めてもいいでしょう!

 


4.犬猫の下痢まとめ

下痢はほとんどの場合が一過性で、下痢止めなどのお薬を内服したり、消化に優しいフードに変更すれば治るケースもありますが、何か重大な病気が隠れており下痢をしている可能性もあります。

下痢をしているのが子犬であったり、他症状も併発している場合などは早めに動物病院へ連れ行くことをオススメします。心配であれば経過を観察せずご来院くださいね!

2023/06/14

7月から開催のパピークラスの申し込みが始まりました!

2023年7月からのパピー教室の開催日程が決まりました!

 

次のクールは、7月22日スタート、毎週土曜日、全4回開催です。

 

トイレトレーニングがうまく行かない

来客やチャイムの音に興奮して吠えてしまう

甘噛みがひどい!

お散歩ってもう行っていいの?

リードをつけると歩いてくれない!

などなど、日々の疑問、たくさんありますよね。

パピークラスに参加して、ぜーんぶ解決しちゃいましょう!

 

お申し込み、詳細はこちらのページから

  

過去のパピー教室の様子はこちら→第1シーズン 第一回 第二回 第三回 第四回 最終回

2023/06/12

愛犬が食べてはいけないものに関する記事を監修しました!<副院長>

このたび、愛犬が食べてはいけないものに関する記事を監修しました。

 

もしも愛犬がなにかドッグフード以外のものを食べてしまったら・・・

焦りますよね!

食べたものの種類によっては、夜間でも早急に対処が必要な場合があります。

焦る気持ちをぐっと抑えて、しっかり調べて、迅速に対処しましょう!

 

監修した記事はこちらです。

【獣医師監修】愛犬が食べてはいけないもの一覧|理由・症状も解説

2023/06/02

猫のお手入れ〜ブラッシングや毛玉対策、全身のバリカンについて〜<冨板>

猫のお手入れ〜ブラッシングや毛玉対策、全身のバリカンについて〜<冨板>

こんにちは!動物看護師兼トリマーの冨板です!

今回は猫ちゃんのお手入れ(ブラッシングや毛玉の除去、全身のバリカン)についてお話します!

 

 

目次

1.猫のお手入れって必要なの?

2.猫のブラッシング 猫の毛玉について

 【ブラシの種類と特徴】

 【ブラッシングの工夫】

 【猫の毛玉対策】

3.猫の全身バリカン

4.まとめ

 

 

1.猫のお手入れって必要なの?

 

猫ちゃんは自分で自分の体を舐めたりしてお手入れするイメージが強いと思いますが、実は飼い主がブラッシングをしてあげる事はとても大切なことです。

 基本的に猫ちゃんには換毛期が3月頃と11月頃にみられると言われています。換毛期は夏毛と冬毛を入れ替える時期なので抜け毛が多く、抜け毛に悩まされている飼い主さんも多いと思います。

ソファや布団が毛だらけになったり、撫でているだけで毛が舞ったり😵‍💫

実は換毛期は猫自身にも負担があります。毛づくろいをして普段より多く毛を飲み込むので、胃の中で毛玉が形成されて毛玉を吐いたり、吐き出せずに消化管内に毛球が残る毛球症になったりします。 それを未然に防ぐめにもブラッシングをきちんとしてあげて、予防していくことが大切です。

また、歳をとるにつれて体が痛くなってきたりするので、毛づくろいの頻度が減ります。自分でお手入れが出来なくなった猫ちゃんに代わって飼い主さんがブラッシングをしてあげましょう。

また、ペルシャなどの顔が短い猫は、舌も短く、自分で自分のグルーミングをするのが苦手と言われています。毛質も絡まりやすく、自分でもお手入れが苦手なため、ペルシャを飼っている場合は特に気をつけて、こまめなお手入れをしてあげる必要があります。

 

 

2.猫のブラッシング 猫の毛玉について

 

 【ブラシの種類と特徴】

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①ピンの先が細く尖ったブラシ

     先が細いため毛玉が良くとれますが、力加減を間違えると皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。

②ピンの先に丸いゴムのついたブラシ

     先の丸みのおかげで皮膚を傷つける心配はありません。毛並みに沿ってブラッシングする時にオススメですが、毛玉を取るのには向いていません。

③ラバーブラシ

     先が柔らかく気持ちいいので猫ちゃんが1番好むブラシです。

④ディジェダー

     換毛期に抜けきらなかった毛を簡単に処理できます。抜け毛対策にオススメ。

⑤コーム

     あらかじめほぐした毛玉を綺麗に取り除いたり、最後に毛並みを揃えるのに使います。

 

 

 【ブラッシングの工夫】

・おやつを使ったり、褒めながら行う

・ブラッシングは少しずつ、短い時間で

・背中や首回りなど、比較的嫌がらない部位から始める

・毛の流れに沿って行う

・ラバーブラシや柔らかい毛のブラシを使う(力が強かったり硬いブラシを使うと皮膚を傷つけてしまう恐れがあります)

 

【猫の毛玉対策】

毛玉が出来てしまうと、からまった毛で皮膚が引っ張られて痛みを感じたり、根元から毛玉がどんどん出来ていきフェルト状になったりします。また、通気性が悪くなってふけや皮脂汚れが溜まり皮膚炎を起こしてしまうこともあります。

そうなる前に、きちんと日頃からお手入れをしましょう!

 

  ~小さめの毛玉の取り方~

毛玉の根元を押えながら皮膚を引っ張らないようにブラシで毛先からほぐします。毛玉が取れたら全体的にブラッシングしましょう。日頃から毛玉を見つけたら見つけた段階で取ると大きな毛玉になるのを防ぐことが出来ます。

 

~大きめの毛玉の取り方~

毛玉と毛玉が繋がってフェルト状になっていたり、どこが皮膚でどこからが毛玉なのか分からない という場合は自分で取ろうとすると時間がとてもかかり、猫ちゃんにかかる負担も大きくなります。その為、サロンや動物病院で取ってもらうことをオススメします!

 

 

3.猫の全身バリカン

 

ブラシでもときほぐせないほどの毛玉は、バリカンをかけることをオススメします。バリカンはブラシで毛玉をとるよりも圧倒的に短時間で、猫ちゃんへの負担が少ないのがメリットです。ただし、猫ちゃんは毛が柔らかくバリカンがかけづらいため、ガタガタになり見栄えはあまりよくありません。また、本来猫ちゃんの体温調節は毛ありきのものなので、全身バリカンをするのは最終手段と捉えてください。

 

フェルト状の毛玉が出来てしまった猫ちゃんの全身バリカン

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当院でも、全身に毛玉ができてしまった場合は、全身麻酔下で全身のバリカンを行うことがあります。ただし、推奨はしていませんので、手遅れになるまえにこまめなケアを行いましょう!

 

4.まとめ

 

・毛の抜けかわる季節はブラッシングの頻度を多くする

・サマーカットや全身のバリカンをしてみる

・猫ちゃんに合ったブラシを使用する

・日頃からのブラッシングや、毛玉の解きほぐしを心がける

 

飼い主さんがお手入れを意識してあげることが、猫ちゃんの綺麗な被毛維持に繋がっていきます。

猫ちゃんが快適に過ごせるよう、これらのことを心がけていきましょう

2023/05/20

6月の休診日のお知らせ

6月の休診日のお知らせ

6月は特別な休診日はありません。

 

木曜・日曜午後はお休みですのでご注意ください。