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2025/02/28
わんちゃんとねこちゃんの目の色について調べてみました!<寺澤>

こんにちは、トリマーの寺澤です!
写真は2月に誕生日を迎え5歳になったのあちゃんです🐶🎂 これから元気でいてね!
さて今回はわんちゃんとねこちゃんの目について調べてみました!
<目次>
1. わんちゃん、ねこちゃんの目の色は何色あるの?
わんちゃんの目の色
ねこちゃんの目の色
2. わんちゃん、ねこちゃんの目の色の例外
3. わんちゃん、ねこちゃんの目で注意すべき色
4. わんちゃん、ねこちゃんの目の色のまとめ
1. わんちゃん、ねこちゃんの目の色は何色あるの?
わんちゃんもねこちゃんも瞳のまわりの虹彩と呼ばれる膜の色で決まります。メラニン色素が少なければ目の色は薄くグリーン、多ければ濃い色ブラックになります。メラニン色素の量は、日差しの強さと、日射量が関係している言われています。つまりあまり日差しのささない寒い地方原産の子は、メラニン色素の量は少なく生まれ、目の色は薄くなるというわけです!大きくわけてわんちゃんは6色ねこちゃんは5色に分けられます。
わんちゃんの目の色🐶
①ブラック
わんちゃんの中で多い色がブラックです。黒っぽい目の色は日本犬に多いと言われています。柴犬の瞳を思い浮かべてもらうと綺麗な黒色の瞳が思い浮かぶのではないでしょうか?ただし、親犬やその何代か前の遺伝子などによって、ブラックではない目を持つ日本犬もいますが、これは特に異常があるという訳ではありません。
②ブラウン
目の色がブラウンの場合、その濃淡によって全く違う印象を受けることがあります。ブラウン系の色で色素が薄い場合には、視覚障害を持つのではと心配される方が多いのですが、犬の場合にはそのようなことは多くはありません。
トイプードルや、ミニチュアダックスフンドなど毛色が茶系の犬に多いです!
③ヘーゼル
グリーンとブラウンに間のような色合いのことを言います。ヘーゼルの瞳を持つ犬種で挙げられるのがイングリッシュスプリンガースパニエルです。
④イエロー(アンバー)
アンバーは英語で琥珀色と言います。イエロー、アンバーはワイマラナーに多くいます。
⑤グリーン、グレー
被毛の色が薄いベージュ系やグレー系のメラニン色素が極端に少ないとあらわれる色がグリーンとグレーです。犬の場合、目の色もグレーや光の加減で少しグリーンっぽく見える明るい色の目を持つことが多いです。また、被毛がまだら柄の場合グリーンやブルーの瞳になる確率が上がるそうです。
⑥ブルー
日照時間が少ない北方が原産のわんちゃん、シベリアンハスキーやアラスカンマラミュートなどに多い瞳の色です。この子たちは目の色を決める遺伝子がブルーであると考えられていて、被毛の色に関わらずこれらの犬はブルーの目を持つことが多いです。
ねこちゃんの目の色🐱
子猫の時期は品種に関係なく「キトゥンブルー」と呼ばれる、キレイなブルーの目をしています。生後3週間を過ぎたあたりから色素がつきはじめ、生後8カ月くらいで本来の色へと変わります。目の中の虹彩と呼ばれる部分にメラニン色素が増えていきます。
①グリーン
メラニン色素がほとんどないとグリーンの目になります。ただし、実際に緑色の色素があるわけではありません。わずかなメラニン色素が光の作用によって拡散される「レイリー散乱」という現象によってグリーンに見えるそうです。日光の少ない寒い地域に生息していたため、この色になったのではないかと言われており、洋猫に多く見られます。
②ヘーゼル
グリーンから茶色へ、グラデーションがかかったような目のことをいいます。グリーンよりメラニン色素は少し多めです。
③イエロー(アンバー)
グリーンから茶色へ、グラデーションがかかったような目のことをいいます。グリーンよりメラニン色素は少し多めです。複数の色が混じったヘーゼルと違い、単色の黄色からなる目のことです。アンバーは英語で琥珀色の意味。メラニン色素は多めで、「アンバー」や「ゴールド」と呼ばれることもあります。
④カッパー
メラニン色素がもっとも多い目で、銅色のことです。見方によっては茶色に見えたり、赤に見えたりします。グリーンとは逆で、温暖な地域の猫は日光を多く浴びるため、濃い目の色を持つようになったのではないかと言われています。
⑤ブルー
ブルーも虹彩に青色の色素があるわけではありません。ブルーの目は、メラニン色素をほとんど持たない色の猫に多く見られ、グリーンと同じように「レイリー散乱」によって青く見えるのです。ブルーにも濃淡があり、「サファイヤブルー」「アクア」と呼ばれたり、角度によっては美しい紫色に見えることもあります。
2. わんちゃん、ねこちゃんの目の色の例外
・レッド
先天的な遺伝子疾患によりメラニン色素をつくれない「アルビノ猫」は赤い目を持っています。色素がまったくないため、ブルーにもグリーンにもならず、目の血管が浮き出て赤く見えます。
「アルビノ犬」は被毛や皮膚は白く、通常であれば黒い部分の「肉球」や「鼻」が、ピンク色になっています。目も同様に色素が薄く、網膜自体が非常に薄い構造をしています。他の動物では、毛細血管の色が見えることで「赤目」と呼ばれる真っ赤な瞳を持つ個体が多いアルビノですが、犬の場合は非常に明るいブルー系の瞳や、ピンクの瞳が多いです。
この目は先天的に見えていなかったり、目の大きさ自体が小さくなる傾向にあります。
さらに、アルビノは目だけでなく、耳に対しても先天的な疾患を持つケースが多く、聞こえづらかったり全く聞こえないといったこともあるでしょう。その他にも、メラニンには紫外線から皮膚を守るという重要な役割がありますが、メラニンを体内で生成しづらいアルビノ犬は、紫外線を含む陽の光により、通常よりも皮膚炎や皮膚がんのリスクが高まります。遺伝的に生まれやすい犬種としては、ダックスフンドやダルメシアン、ドーベルマンなどが挙げられます。
・オッドアイ
左右の色が違うことをオッドアイ、またはバイアイと言います。オッドアイは左右でメラトニンの量が違うことによりおこります。メラニン色素を決める遺伝子が何らかの要因によって片方の虹彩だけを変化させているというわけです!また、これらとは別に外傷や、目薬の投薬によって後天的にオッドアイになる場合もあります。オッドアイが生まれやすい犬種としては、シベリアンハスキー、シェットランドシープドッグ、オーストラリアシェパード、ダルメシアン、ボーダー・コリー、ミニチュア・ダックスフンドなどが挙げられます。このうち、シベリアンハスキーにおいては「虹彩異常」とは呼ばず、これが標準とされます。日光照射の少ない地域で活躍していたため、メラニン色素が少なくブルーの瞳を持つ犬が多いハスキーですが、時代の流れとともにペットとして暮らすようになり、日光の照射に対応する瞳が必要になります。そのため、茶色の瞳を持つシベリアンハスキーや、片目だけが日光照射に対応し、オッドアイとなったハスキーが誕生したと考えられています。オッドアイもアルビノと同様で、紫外線への防御力が低かったり、聴力や視力が弱い可能性があります。
3. わんちゃん、ねこちゃんの目で注意すべき色
大人のわんちゃんやねこちゃんの目の色が変わった場合そこには病気が隠れているかもしれません。そのまま放置しておくと失明の可能性も… 目の病気だけではなく目以外の病気の可能性もあります。是非お家の愛犬、愛猫の目を観察しながら読み進めてみてください!
・白くなる
いつもは透明感のある虹彩が白くにごって見えるときには、どの部分がにごっているかを確認しましょう。全体的に白くにごっているときには「角膜炎」など角膜に炎症が起こっているおそれがあります。光をまぶしがるしぐさがみられ、涙もたくさん出ます。水晶体の部分だけが白くにごっている場合は「白内障」が考えられます。
・赤くなる
虹彩に充血や出血、にごりなどがみられたら、ぶどう膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)に炎症が起こる病気の可能性があります。強い炎症が起こると、瞳孔が変形します
・緑色になる
全体的に目の色が緑色や黄色っぽくなり、明るい場所でも瞳孔が開いているときには「緑内障」が疑われます。進行すると眼圧が高くなって目が大きく飛び出してきます。また、失明することもあります。
・黄色くなる
白目の部分に黄疸ができると肝臓の病気の疑いがあります。歯肉なども黄色っぽくなります。
4. わんちゃん、ねこちゃんの目の色のまとめ
どうでしたか?個人的に昔から目の色に興味があり、今回はわんちゃんとねこちゃんの目の色について調べてみました!
私は職業柄わんちゃんたちの目を見る機会が多いのでカットの際に少しの異変にも気づき飼い主様にお伝えできるよう注意をしていきたいと思います。
目のトラブルは進行がはやい場合があるため、愛犬愛猫目に異常や変化を感じた場合にははやめに獣医師にご相談ください。