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2026/05/29

シニア犬がご飯を食べない原因は?老犬の食欲不振に試したい4つの工夫【動物看護師・増田が解説】|愛知県一宮市 おおい動物病院

シニア犬がご飯を食べない原因は?老犬の食欲不振に試したい4つの工夫【動物看護師・増田が解説】|愛知県一宮市 おおい動物病院

こんにちは。おおい動物病院の愛玩動物看護師、増田です!

まだ5月なのに、まるで真夏のような暑さが続いていますね☀️

わんちゃんも飼い主さんもこまめな水分補給を忘れずに、しっかり熱中症対策を心がけていきましょう!

さて、飼い主の皆様は「最近、愛犬がご飯を残すようになった」「前は喜んで食べていたのに、急に食欲が落ちてしまった」と心配になることはありませんか?

特にシニア犬と暮らしていると、このようなお悩みを抱える方は少なくありません。

年齢を重ねたわんちゃんは、若い頃と比べて体や感覚にさまざまな変化が起こります。そのため、"食べない"という行動の裏には、単なるわがままだけでなく、加齢や病気が関係している場合もあるのです。

今回は、シニア犬がご飯を食べなくなる主な理由について解説しながら、お家で飼い主さんができる工夫についてもご紹介します!

⏱ このコラムは約4分で読めます

1. シニア犬によくある「食べムラ」

まず、比較的よく見られるのが、加齢による「食べムラ」です。私たち人間も年齢とともに食欲に波が出ることがありますが、犬も同じように、その日の体調や気分で食欲が変化することがあります。

特にシニア期になると活動量が減り、若い頃ほどエネルギーを必要としなくなるため、以前と同じ量を食べなくなるケースは珍しくありません。また、気温や湿度、生活環境の変化などにも敏感になり、一時的に食欲が落ちることもあります。

ただし、食べたり食べなかったりを繰り返しているうちに、飼い主さんが毎回おやつや好物を追加してしまうと、わんちゃんが「残せばもっと良いものが出てくるかも!」と学習してしまうこともあります。

もちろん無理に食べさせる必要はありませんが、「食事時間を決める」「長時間置きっぱなしにしない」など、生活リズムを整えてあげることも大切です。

2. 嗅覚の低下によって食欲が落ちることも

犬は人よりもはるかに「嗅覚」に頼って食事をしています。そのため、シニアになって嗅覚が衰えてくると、ご飯の匂いを感じにくくなり、それが食欲低下につながる場合があります。

特にドライフードは水分が少ない分、香りが弱くなりやすいため、「以前と同じご飯なのに急に食べなくなった」というケースがよく起こります。

このような場合には、以下のような工夫で食いつきが改善することがあります。

  • フードを少し温めて香りを立たせる
  • ウェットフード(缶詰やパウチ)をトッピングする
  • 出汁や犬用スープを少量かける
  • 開封したての新鮮なフードに切り替える

※急なフードの変更は胃腸に負担をかけることもあるため、最初は少量ずつ混ぜながら切り替えていくのがおすすめです💡

3. 歯周病や口の痛みで食べられない

シニア犬のトラブルで非常に多いのが、歯周病などの口腔内トラブルです。実際、高齢のわんちゃんでは、歯石の蓄積や歯肉炎、歯のぐらつきなどが起きているケースがとても多く見られます。

口の中に痛みがあると、以下のようなサインが現れやすくなります。

  • ご飯の前に寄ってくるのに、なぜか食べない
  • 食べようとするけれど、口からポロッと落としてしまう
  • 片側の歯だけで不自然に噛んでいる
  • 硬いドライフードを嫌がるようになった
  • よだれの量が増えた
  • 以前より口臭が強くなった

ドライフードが食べづらそうな場合は、ぬるま湯でふやかしたり、ウェットフードへ変更したりすることで食べやすくなることがあります。しかし、根本的な原因が歯周病である場合は、動物病院での治療や歯科処置が必要です。

「歳だから食べないのかな」で済ませず、一度お口の中の状態をしっかり確認してあげることが重要です。

4. 内臓疾患が隠れている可能性

食欲低下の背景には、体の中の病気が隠れていることもあります。特にシニア期は、以下のような疾患が原因で食欲が落ちることがあります。

  • 慢性腎臓病
  • 心臓病
  • 肝疾患
  • 消化器疾患
  • 腫瘍(がん)
  • 認知機能の低下

例えば「慢性腎臓病」では、体内に溜まった老廃物による吐き気やだるさから食欲が落ちますし、「心臓病」では疲れやすさから食事への意欲が低下してしまうことがあります。

また、「食べない」という症状のほかに、以下のような様子がないかも一緒にチェックしてみてください。

  • お水を飲む量や、おしっこの量が増えた
  • 少しずつ体重が減ってきた
  • 下痢や嘔吐がある
  • なんとなく元気がない、寝てばかりいる
  • ハァハァと呼吸が荒い時間がある

シニア犬は不調をぐっと我慢してしまうことも多く、飼い主さんが気づいた時には病気が進行していた、というケースも少なくありません。普段との「小さな違い」を優しく観察してあげることが、病気の早期発見につながります。

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5. 飼い主さんにできること

シニア犬の食欲低下にはさまざまな理由がありますが、まず大切なのは「年齢のせい」と決めつけないことです。

  • いつから食べなくなったのか
  • 1日のうち、どのくらいなら食べているか
  • 大好物(おやつなど)なら食べるのか
  • 他に気になる症状(元気、排泄など)はないか

これらのポイントをあらかじめメモしておいていただくと、動物病院を受診された際の診察がとてもスムーズになります!

また、食事の環境を見直すことも効果的です。食器の高さを少し上げて首の負担を減らしたり、他のペットに邪魔されない静かな場所で食べさせてあげるだけで、食欲が戻ることもあります。

シニア犬にとって、食べることは体力を維持するだけでなく、毎日の大きな楽しみの1つでもあります。愛犬のちょっとした変化に優しく寄り添いながら、その子に合った1番良い方法を一緒に探していきましょう!

image0-2.jpeg◆ 執筆:増田 晴佳(愛玩動物看護師)

学生時代はバスケ部に所属していました。 今は少し運動するだけで全身筋肉痛になるほど運動不足ですが、今でもスポーツは結構好きです。